記憶
―14―
「うん、音楽は好きだし、部活はけっこう熱心にやっていたんだ…もう、10年ぐらい前になるかな。」
あたり前のことのように話す森若を見て誰もが疑問を持った。
「おぃ、ちょっとまてよ。10年前ってお前…そしたら今はもう26、7歳になってるはずだろ?バカ言うなよ。」
きょとんとしている森若に浅木が言った。
「…あぁ、…俺ずっと歳とってねぇんだ。」
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