記憶
―10―
「何か転校生来るらしいよ、そいつと話してる。」
クラスがざわついているのはいつものことだが、今日の話題は皆 森若のことばかりであった。
「あぁ、それでか!」
浅木は持っていたカメラとカバンを机に置き、自分の席についた。
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