喰らう者
―3―
後ろから聞き慣れた声がする。
「直人か…。」
俺は特に親しくしてるわけでもない、幼稚園の頃から同じクラスだったと言うだけだ。
「コージ、おはよう!」
直人は昔から親しくしてくる…、正直…うっとうしい、だが俺は笑顔で答えた…。
「おはよう、直人」
心の中で喰らう者が笑う。
「ハハハハハ、素直に言ってはどうです?『邪魔だ』…って」
俺には両方邪魔だった…、喰らう者がそれを認識したのか言い返す。
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