暗躍の蝙蝠

―36―
炎は瞬く間に一階のホールから二階へと燃え広がる。三人はすぐに屋敷の上へ上へ向かった。
「ここまでこれば町の人間も来ないだろう…。」
アルは屋上へ続くトビラを勢い良く開けた。
「アル様!!あれは……」
屋上の上には数人の男女が待ち構えていた。人間とかけ離れた姿をした者やもはやモンスターの様な者などいろいろいる………。
「アル様……あなたがこのような在任といるとは…。」
コートに深く帽子を被った、紳士的な男が三人の前に現われた。


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