暗躍の蝙蝠

―1―
深く、光が入らぬ闇の世界。
闇の住人にとって格好の場所だった。

「くそぉー!!なんで俺がこんな仕事しないといけないんだ!?」

蝋燭の炎でわずかに明るくなった部屋の中山のような書類に文句を言いながら片付ける男性がいた。

「・・・・・・。あぁっ!!もういい!!今日はやめだー。」

しばらくは続けていたものの毎日同じことをやっていたため精神的に追い詰められていた。

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