Death
―95―爆音が鳴り響くなか、三人がいる部屋の扉を開け女性が突然入ってきた。
「スペリス!早くここから二人を非難させて!」
スペリスはその言葉を聞くとすぐにアマトを抱え外へ出た。その後を追って女性も風
を連れ外に出ると、急に辺りは真っ暗になり別の空間に移動していた。
「ここは…」
二人は直ぐさま目を開きあたりを見回すと今までと違う部屋にいることに気付いた。
ベットが四つ並んでおり、部屋も綺麗に整った場所だった。
「すみません。強制的に宿まで送らせていただきました。」
スペリスの横には非難するように警告した女が立っていた。
「おい!一体、何があったんだよ。知らないうちに元の宿屋に戻ってるじゃないか
!」
アマトは急な場所移動に納得がいかず苛立っていた。
「アル様が暴走した死神に対して抵抗したのですが、彼の力は我々が思っていた以上
に高く、アル様の魔力を奪い取り屋敷を破壊しようとし始めたので急遽非難させて頂
きました。」
女性は丁寧な言葉使いで苛立ったアマトを納得させた。
「死神がアルの力を奪ったらどうなるの?死神はもっと強くなるってこと?」
「…死神の闇の力は元はアル様の魔力を分け与えたものです。その残りの闇の力を
奪ったのですから…」
今まで手が付けれないほど強かった彼が更に強くなるという現実。
そして未だ彼の人格がわからないという自体に二人はどうすればいいかわからなく
なってしまった。
「死神についてはこちらでも監視を続けますが、また彼が貴方達に近寄ってくる可能
性は十分にありますのでお気を付けください。」
そう風達にスペリスは告げると二人はなんの前触れもなく姿を消していった。
心と棺編終了
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