Death
―64―
死神の体は虎の返り血で真っ赤に染まっていた。
そして瀕死の状態の虎を見下していた。

「よくも兄さんを・・・」

龍は腰にさしていたもう一本の赤い剣を死神の方へ向けた。

龍の周囲に赤いオーラが出現し始める。
それと同時に赤い剣は今までよりさらに赤く熱を持ち始めた。
そして龍の体が全身、赤くオーラに包まれたとき異変が起こった。


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