Death
―30―
烏は風に話があるので付いてくるように言う。

ライスは風と烏に頭を下げ、元来た道を帰っていく。

「他の団長達が・・・・待っています。」

いつの間にか少し離れたところにいる烏を風は気付き後に付いて行った。

ライスといた時と違い沈黙が続く・・・烏が持つ2メートルぐらいある長い杖が足音と一緒に響く・・・。

二人はしばらく長い大理石で作られた廊下を歩く。
廊下には誰もいなく、たまにメイドらしき人物や赤い鎧を身に付けた兵士らしき人物と擦れ違うが、皆立ち止まり一礼し、二人が通り過ぎたあとふたたび歩きだした。


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