闇の歌

―14―
独りになって何日立っただろうか・・・僕は徐々に落ちつきを取り戻して言った。

毎日のように母の墓に花束を持って行き、昨日あったことを話す。

あの時の不気味な視線はもう無く静かな毎日が続いた。

時折、母を診ていた医師が薬草を取りに来る。

「具合はどうだ・・・気分は悪くないか」

と、言っては去っていく・・・

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