天使の卵
―4―
深夜1時…。
第一回目の見回りの時間。
一人一人の顔を見ながら、呼吸をしているか確認しながら歩く。少しでも音を立てると起きてしまう…。青白く光る廊下を音を立てないようにしながらゆっくりと歩いていた…。
「206号室…。たしかここの患者は肺炎だったな…」
ゆっくりと閉まっているドアを開け私は中へと入っていった。

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