天使の卵
―11―
『死の匂い』
私はそうよんでいた…。

死の匂いは206号室へと繋がっている…

すぐさま彼女の腕をそーっと触った…

……冷たい……

さっきまで息してたのに…、
痰を取ってたのに…

すぐさま私は廊下を走り、もう一人仮眠をしている看護婦を起こし、異常事態を報告した。
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